• FAQ番号 : 10827
  • 公開日時 : 2012/02/23 22:38
  • 印刷

同じモータ容量でも定格回転数が3種類用意されているのは何故か?

同じモータ容量でも定格回転数が3種類用意されているのは何故か?
カテゴリー : 

回答

◆モータの発生トルク(力)の大きさは定格回転速度で知ることができる。

定格回転速度はモータの発生するトルク(定格トルク)の大きさで決定する諸元
値です。
モータの『定格回転速度』は、1000[r/min]、2000[r/min]および3000[r/min]の
3種類が用意されています。
モータ容量が1[kW]の場合、定格回転速度と発生トルク(定格および最大)を比
較するとつぎのようになります。
(定格回転数に対する発生トルクの値は、カタログの仕様欄に記載されています。)

(例)
定格回転速度[r/min] 定格トルク[N・m] 最大トルク[N・m]
2000 4.78 14.40
3000 3.13 9.55

モータの発生トルクは定格回転速度が大きくなるにしたがって、小さくなります。
たとえば、両者のモータを1000[r/min]で運転した時、定格回転速度2000[r/min]の
モータは、3000[r/min]のモータに比べて発生トルクが1.5倍大きくなります。
大きな発生トルクが必要なときには、定格回転速度の小さなモータを使用するの
が得策ですが、最高運転速度の制約や納期を加味してモータの容量を選定すること
が必要です。

《定格回転速度と定格トルクの関係》

定格トルク = k × 定格出力[kW] / 定格回転速度[r/min] (k:定数)


◆定格回転速度以内で運転するのが最善の使い方

回転速度には『定格回転速度』、『最大回転速度』および『瞬時許容回転速度』
がありますが、後者の2つは裕度的な値であり、この大きさを期待して選定(運転)
するのは避けて下さい。
実際に運転する最高の回転速度が、定格回転速度以内に納まるようにすることが
肝要です。
製品名
ACサーボ
シリーズ
全て