遮断器のグリースが固化・固渋している状態で、MP11Aから遮断器の操作を行うと、
MP11Aの接点が溶着することがあります。下の【接点溶着までの流れ】を参照ください。
一度接点が溶着すると、復旧することはできません。またMP11Aの基板も焼損していることが多く、
修理も困難です。
遮断器のグリースが固化・固渋しないよう、定期的なグリースの注油をお願いします。
【接点溶着までの流れ】
①MP11Aの操作により、CB-ONまたはCB-OFF接点が動作する。
②遮断器の投入コイル(または引外しコイル)に制御電流が流れる。
③グリースが固化・固渋しているため、遮断器の操作機構が動作しない。
④遮断器の52接点が動作しないため、制御電流が遮断されない。
⑤制御電流が流れている状態で、MP11AのCB-ONまたはCB-OFF接点がOFFの状態に戻ろうとする。
⑥遮断器の制御電流は、CB-ON/CB-OFF接点の開容量(DC110V, 0.3A)以上であり、この電流を
遮断しようとするため、CB-ONまたはCB-OFF接点が溶着する。