製品特長 基本構造と動作

パウダクラッチ・ブレーキ
張力制御用アクチュエータとしてパウダクラッチ・ブレーキは最も代表的なものです。
下図はその動作原理を示したものであり、ドライブメンバ(入力)とドリブンメンバ(出力)の間にはパウダ(磁性鉄粉)が充填されています。
励磁コイルによってこのパウダに磁気を与えると、ドライブメンバとドリブンメンバとの間にトルクが伝達され、クラッチとして動作します。
ドリブンメンバを固定すると、ブレーキとして動作します。
パウダクラッチ構造 |
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励磁OFF時 (空転時)
![]() 励磁コイルに電流を流さないときは、クラッチは解放状態となり、トルクは伝達されません。このとき、パウダは遠心力によりパウダキャップの外周部に押し付けられています。 励磁ON時 (連結時)
![]() コイルが励磁されると、磁束によりパウダがパウダギャップ内に鎖状に連結されてトルクを伝達します。 |
ヒステリシスクラッチ・ブレーキ
ヒステリシスクラッチ・ブレーキはパウダクラッチ・ブレーキとほとんど同じ特性を持ち、張力制御用に適しています。摩擦式ではないため、パウダクラッチ・ブレーキに比べて長寿命ですが、小型機種に限定されます。
定格トルクは0.003~6Nmのもの(いずれも自然冷却式)を用意しています。
ヒステリシスクラッチは内外一体の第1回転子(入力)で磁極を構成し、円筒状の第2回転子(出力)との間でトルクを発生するものです。
ヒステリシスブレーキでは、第1回転子(入力)が励磁コイルと一体となって固定されています。
ヒステリシスクラッチ構造 |
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