巻線に電圧が印加されると、鉄心に磁束が生じ、これより発生する損失です。
負荷に関係なく常に一定の値になります。無負荷損は鉄損と呼ぶこともあります。
無負荷損は下記の3つに分けられます。
(1)鉄心の中で発生する損失
(2)無負荷電流(二次側が無負荷のときに一次側に流れる電流)によって、巻線で発生する損失
(3)絶縁物の中で発生する誘電体損失
このうち(1)鉄心の中で発生する損失 が無負荷損のほとんどを占めます。
変圧器は鉄心中の損失を小さくするため、けい素を含む特殊な鋼板に、薄い絶縁被膜を施したけい素鋼板を積み重ねて鉄心を作ります。