Factory Automation

MELSEC MXコントローラ MX-Fモデル 製品特長 プログラム開発の効率化

1ツールエンジニアリングと直感的操作でプログラミング工数を削減し、
効率的な開発をサポート

シーケンス制御、モーション制御のプログラムが1つに集約されたため、ユニットごとにプログラムを作成したり、データを授受したりする必要がなく、プログラムがシンプルになります。1つのツールに統合されたことで、プログラムの部品化や更新履歴の管理、デバッグが大幅に容易になりました。

国際規格IEC 61131-3 に準拠した言語でのプログラミング

ラダーダイアグラム(LD)、ストラクチャードテキスト(ST)、ファンクションブロックダイアグラム(FBD)に対応しています。
モーション制御のプログラム言語も、LD、ST、FBDに対応しており、国際的な標準規格であるPLCopen® Motion Control FBに準拠したFBを使用できます。

PLCopen®に準拠したMotion Control FBはインタフェースを標準化しています。
プログラム作成者以外でも内容の把握が容易になるため、設計、メンテナンス時間の削減につながります。

ラベルや構造体の活用で、プログラミングの負荷軽減

センサ信号などに対して役割や用途に応じて命名した信号を、役割や用途に応じて命名したラベルで管理することで、プログラムの可読性が向上します。
複数のプログラムを作成する場合、他のプログラムで使用しているデバイスを意識することなくプログラミングできます。

ラベルとは?

デバイスの代わりにプログラムで使用する「変数」のことです。ラベル名、データ型は役割や用途に応じて任意に定義できます。
ラベルを活用してプログラミングすることで、プログラムの可読性が向上します。

  • デバイスが使用するアドレスの重複を気にせずに作業可能
  • コメントがなくても、設定したラベル名でデータの使用用途が理解可能
  • ラベルを変更すると全ての同一ラベルに反映されるため作業工数削減

構造体とは?

複数の種類(データ型)のラベルをひとまとまりにして、新たなデータ型として定義したものです。
構造体を使用すれば、データの整理と管理が容易になり再利用性も向上します。

  • 類似処理を行うプログラム間でのデータ構造の流用が可能
  • 他の装置のプログラムにも流用可能

配列とは

同じ種類のデータを番号で管理可能です。配列を活用すれば大量のデータを簡単に扱えます。

複数の機器を配列や構造体として使用可能

機器のラベル情報(ネットワークラベル)をビット配列、構造体、構造体配列として扱うことができるため、プログラミング効率が向上します。

  • 構造体配列として生成すると配列の要素指定によりインデックス指定のようなプログラミングが可能

配列に対応

基本データ型、構造体やFB型を配列として定義できることにより、同じFBをまとめて宣言/記述できます。同じFBを呼び出す処理が不要になるため、プログラムが簡潔になります。

  • 同じFBをまとめて宣言/記述でき、プログラミング工数を削減

表形式でラベル初期値の設定が可能

ラベルエディタで配列の要素や構造体インスタンスに初期値が設定できます。初期値設定のプログラムが不要になり、プログラム容量を削減。スキャンタイムを短縮できます。

  • 配列の要素に初期値を設定でき、プログラミング工数を削減

プログラムを部品化して、プロジェクトの開発プロセスを効率化

ラベル名の設定、FB、構造体や、配列を活用した部品化をするとプログラムの再利用性が高まります。ラベル名の設定やFBの活用に加えて構造体や配列を活用した部品化をすると、開発工数を削減して視認性の良いプログラムを作成できます。また、プログラム開発者の技術レベルに依存しない均一品質のプログラミングを実現します。部品ごとに担当者が分担して、開発できるため、役割の明確化ができます。

ラベルやFB、構造体を組み合わせた例

プログラムの構成管理により、大規模プロジェクトを複数人で効率的に開発可能

プログラムの構成管理により、プログラムの再利用や共同作業が行えます。
他作業者のプログラム変更もすぐに反映され変更履歴も一元管理でき、変更箇所の追跡も簡単です。

プログラムの履歴を残せる

装置不具合がどのバージョンで作り込まれたかが追跡できます。

●データ登録方法

  • いつだれがどの部品を変えたか記録できる
  • 編集したデータを他の人に上書きされない

一部分だけ過去のデータに戻せる

突然の装置不具合にも、迅速に対応できます。

●照合方法

●ロールバック方法

不具合が起きる前のプロジェクトに戻せる

多軸装置の立上げを短時間で完了

軸生成が簡単

ネットワーク構成情報から実ドライブ軸を生成する機能に対応しています。ネットワーク構成の設定と合わせて軸を生成することで軸設定の手間を削減できます。

  • 軸が未割当てのサーボアンプに対して、軸の一括生成を行うことができる

軸のIPアドレスを一括設定

各軸に割り当てられている局の一覧を表示して、IPアドレスを変更する機能に対応しています。

  • 軸に割り当てられた局のIPアドレスを一括設定できる

多軸位置決めの設定が簡単

専用画面から多軸位置決めのデータ(ポイントテーブル)を設定する機能に対応しています。1つのFBで連続位置決めを行うことができます。

  • 多軸制御を行うFBに対応
  • FBの制御データを専用画面でまとめて設定可能
  • 運転パターンを複数作成することで、1つのFBで連続的な位置決め制御を実施できる

生産性の向上 プログラム開発の効率化 装置の管理コストを削減 工場のDX化