時刻合わせをする場合プログラムが必要です。
「時刻合わせのプログラム例」
待機系の時計を制御系の時刻に合わせるには、以下の(1)(2)の手順をプログラムにて行います。
(1)制御系にて、時計データ読出し要求(SM213)をOFFからONし、時計データをBCD値でSD210~SD213に読出す。
(2)1スキャン後に、時計データセット要求(SM210)をOFFからON することにより、(1)で読み出した時計データを制御系CPUに再設定します。
SM210(時計データセット要求)とSM213(時計データ読出要求)及びSD210~SD213(時計データ)は、トラッキングにより制御系から待機系に自動転送されます。従って、(1)で読み出した時計データが、(2)で待機系のCPUにも設定されます。
この「時刻合わせのプログラム例」の動作内容について
待機系CPUではプログラムは休止状態(実行されない)のため、待機系CPUの時計だけを時
刻設定することはできません。そのため、以下の手順1)-4)が示すとおり、制御系CPUの時計
を一度読み出した後、その内容で制御系CPUの時計を再設定しながら待機系CPUの時計を
時刻設定する必要があります。制御系の時計を2スキャン後に再設定するので、制御系の時
刻が2スキャン遅れます。
1) 制御系の時計データ(SD210~SD213)に時刻をセット(a)
2) トラッキングで待機系に転送(b)されるのを待った後、制御系のSM210をON(c)
3) トラッキングで SM210を待機系に転送(d)
4) SM210がON となるタイミングで制御系、待機系それぞれの時計に時刻が設定(e、f)されます。