- FAQ番号 : 14560
- 公開日時 : 2012/03/28 21:15
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CC-LinkリモートI/Oの出力のばらつきについて
A2USHCPU-S1からA1SJ61BT11にて10m程度でAJ65SBTB1-32D×1、AJ65SBTB1-32T×2で構成しています。
ここで出力ユニットに10ms幅のパルスを出すようにプログラムした場合、パルス幅はどのようにばらつきますか?
10msより短くなる方向へばらつくのでしょうか。
変動幅について教えて下さい。
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回答
パルス信号を外部出力させるときのばらつきは次の要因で起きます。
・シーケンスプログラムスキャンタイム
・プログラムで出力データをCC-Linkマスタユニットに渡すタイミングとリンクスキャンタイムの関係
・出力ユニットのOFF→ON・ON→OFFの遅れ時間
1スキャン中に1回のみCC-Link側へデータを渡す場合、スキャンタイムが10ms以上であれば正常に出力できません。
スキャンタイムが10ms以内の場合は、スキャンタイムによりばらつきが変わります。
例)・スキャンタイムが3msの場合
1スキャン目で10msタイマがスタートしたとすると4スキャン目でタイムアップするため12msのパルスになる。
・スキャンタイムが7msの場合
1スキャン目で10msタイマがスタートしたとすると2スキャン目でタイムアップするため14msのパルスになる。
・スキャンタイムが5msの場合
1スキャン目で10msタイマがスタートしたとすると2スキャン目でタイムアップするため10msのパルスになる。
スキャンタイムは命令の実行状態などで変化するため、上記例のように毎スキャン固定になることはありませんので注意してください。
CC-Linkマスタユニットは、ユニット3台であれば1~2msでリンクスキャンします。
プログラムでデータを渡されたとき、リンクスキャンがスタートしたばかりであれば1スキャン待たされ次のスキャンでユニットにデータを渡しますが、リンクスキャンスタート時にうまくデータが渡れば即リンクスキャンにのるため最大1リンクスキャンタイムのばらつきがでます。
出力ユニットは、ノイズなどの影響をさけるためのフィルタがあるため、応答遅れがあります。
AJ65SBTB1-32TはOFF→ON:0.5ms・ON→OFF:1.5msです。
以上の3つの合計がばらつきになります。
ばらつきを小さくする方法として、コンスタントスキャン設定で10msのスキャンタイムを保つ、10msの割り込みプログラムで定期的に処理するなどがあります。
スキャンタイムが10ms以上の場合、上記の10msの割り込みプログラムで行う方法でできます。
ただし、割り込みプログラムはA2USHCPUの場合割り込み要因発生から<0.1ms+実行中命令の完了>で実行します。
実行中の命令がTO/FROM命令で大量データのリード
・ライト中であれば待ち時間が発生しますが、接点・コイル命令実行中であれば即実行する
などのばらつきがあります。
- 製品名
- ネットワーク関連製品
- 製品分類
- A2US
- シリーズ
- CC-Link